カカオ豆の主な原産地〜それぞれのチョコレートの風味や特徴の違い〜

カカオ豆の主な原産地〜それぞれのチョコレートの風味や特徴の違い〜2019.05.22

チョコレートはカカオ豆から作られますが、原産地を意識したことはありますか?カカオ豆は原産地の土地や風土によっても味に違いが出る上、そこに注目してチョコレートを選ぶのも一つの楽しみです。そこで、今回はカカオ豆の原産地や生産量ランキング、それぞれの味の特徴をご紹介します。また、カカオ豆が育つ条件や希少価値の高い珍しいカカオ豆もあわせてお届けします。

カカオ豆の原産地と生産量ランキング

わたしたちがいつも口にしているチョコレート(カカオ豆)はどこからきているのでしょうか。また、どの土地でカカオ豆が多く作られているのかご存知ですか?カカオ豆の原産地と生産量のランキングをご紹介します。どのような特徴があるのか見てみましょう。
原産地 生産量(トン)
1位 コートジボワール 147万2,313
2位 ガーナ 85万8,720
3位 インドネシア 65万6,817
4位 カメルーン 29万1,512
5位 ナイジェリア 23万6,521
6位 ブラジル 21万3,843
7位 エクアドル 17万7,551
8位 ペルー 10万7,922
9位 ドミニカ共和国 8万1,246
10位 コロンビア 5万6,163

カカオ豆の生産量ランキングの特徴

カカオ豆の生産量ランキングトップは「コートジボワール」。2位のガーナと比較してみると約1.7倍もの差があります。また、チョコレートの原産地として馴染み深いガーナが意外にも1位ではないことに驚いてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ランキング上位を占める原産地の特徴

カカオ豆の生産量をランキングで見てみると、主にアフリカや東南アジア、南米に集中しています。上位に君臨している地域で言うと、熱帯の気候で有名な場所ばかり。カカオ豆と熱帯地域の秘密は育成環境が影響しているのです。

良質なカカオ豆が育つゴールデンルールとは

カカオポッド
チョコレートに最適なカカオ豆を育てるには、アフリカ・東南アジア・南米などの熱帯気候の地域がベストと言われています。では、なぜこの3つの地域がカカオ豆を育てるのに適しているのでしょうか。

カカオ豆の栽培に欠かせない土地環境

カカオ豆を栽培するにはその地域の気温と湿度がもっとも大切です。そのため、常に温かい環境と湿度を保つことのできる熱帯気候が最適なのです。

地球上でカカオ豆の育成が許された範囲「カカオベルト」とは

カカオが育つ範囲のことを「カカオベルト」と言います。カカオベルトにはいくつかの条件があります。熱帯地域であることはもちろん、赤道をはさんで北緯20度から南緯20度までの範囲内の高度30〜300mで、年間平均気温27℃をキープできる地域。さらに年間降水量1000mm以上でなければ良質で丈夫なカカオ豆は育ちません。

熱帯地域がカカオの栽培にはベストな環境と言われている所以はここにあったのです。

主なカカオ豆の原産地別チョコレートの特徴

熟したカカオポッド
丈夫なカカオ豆を育てるにはゴールデンルール上、熱帯地域で行うことがベストだということがわかりました。ですが、チョコレートに興味をそそられるポイントの一つとして、熱帯地域の中でも育った土地によって風味に違いが生まれるという面白さがあります。ここでは、とくにお伝えしたい「フレーバーに大きな特徴のあるカカオ豆(チョコレート)の原産地をご紹介します。

コートジボワール産 〜苦味と香ばしさ〜

カカオ豆の生産量第1位、コートジボワールのカカオからなるチョコレートはマイルドな苦味が特徴。チョコレートを口に入れた瞬間にナッツのような香ばしさが鼻を抜けます。ずっしりとした食感も魅力の一つです。

ガーナ産 〜バランスの取れた風味〜

「チョコレートが好き」という方であれば一度は耳にしたことのある「ガーナ」のチョコレート。主な特徴としては酸味・苦味・渋みの3つのバランスが程よく溶け合っていること。コクや香ばしさも人気の所以です。

エクアドル産 〜独特なフレーバーを感じられる〜

エクアドル産カカオ豆のチョコレートは華やかな香りが特徴です。まるでジャスミンの花を連想させるような独特な香りがポイント。この特徴から「フレーバービーンズ」と言われています。それに加え、適度な渋みと口溶け感もあるので、チョコレートの新規開拓をしたい方にはとくにおすすめです。

カメルーン産 〜力強いカカオの香り〜

カメルーン産のチョコレートは力強いカカオの風味が特徴です。しかし力強い中にも果実のニュアンスが含まれるため、フレッシュな仕上がりに。硬さ(スナップ性)が強調されず、ソフトな仕上がりになるためシェルチョコに使われることも多いカカオです。

原産地別〜珍しいカカオ豆2選〜

カカオポッドの中身
ここでご紹介するカカオ豆は決して多く採れるわけではないため、希少価値がとても高く、なかなか見つけられません。見かける機会がありましたら、ぜひ味わっていただきたい種類です。

マダガスカル産 〜フルーツのような爽やかさ〜

マダガスカルはアフリカにある島国で、年間のカカオ豆生産量はたった1万トン程度。そんな希少なマダガスカル産のチョコレートはフルーティで力強い酸味があり、とても爽やかな印象を与えてくれます。フルーツとの相性がよいことでも知られ、酸味の中に程よい苦味と渋みも感じられます。非常にバランスの取れたチョコレートですが、生産量がごくわずかなため、入手困難なチョコレートです。

キューバ産 〜スモーキーさのあるチョコレート〜

キューバの特産品と言えば、葉巻やラム酒などがあげられます。そんなキューバで栽培されるカカオ豆も葉巻や樹木のようなスモーキーな味わいが特徴。また、軽い酸味もあるため、スモーキーな味に対して後味はすっきり。レアなチョコレートを食べてみたいという方におすすめです。

自分好みのカカオ豆(チョコレート)を見つける楽しさを体感してみては

栽培されたカカオ豆を辿ると、どれも熱帯気候の地域で作られていることがわかりました。さらに、原産地が変わるだけでその土地の特徴がカカオ豆やチョコレートに現れ、それぞれの個性がいくつも光ります。

カカオ豆が育つにはたくさんの厳しい条件があり、それらすべてをクリアした土地環境でないと良質なカカオ豆は生まれないのです。そう思うと、あなたとチョコレートとの出会いは奇跡に近いのかもしれません。

また、原産地にこだわることでチョコレートの新しい楽しみ方ができるのも面白いアプローチになるはずです。

ピエール マルコリーニではカカオの生産地にもこだわっています。毎年世界のカカオ農園を巡り、カカオを厳選。他には真似できないクーベルチュールを実現しています。ぜひこの機会にお試しください。