生チョコレートとは〜その定義や発祥・歴史、賞味期限や適切な保存方法〜

生チョコレートとは〜その定義や発祥・歴史、賞味期限や適切な保存方法〜2019.07.11

生チョコレートとは、具体的にどのように定義されているのかご存知でしょうか。生チョコレートの本来の意味や、ガナッシュとの違いなど、基礎知識をお届けします。さらに、賞味期限や適切な保存方法、通常のチョコレートとのレシピの違いをご紹介します。

生チョコレートとは

生チョコレートとは、ガナッシュの柔らかさをそのまま食べられるよう、加工したものを指します。通常のチョコレートは、水分量が3%以下のため固いですが、一方の生チョコレートは柔らかさが特徴です。生クリームを使用していることから「生チョコレート」という名前が付けられています。

生チョコレートの定義・意味

口どけがなめらかなチョコレートを、まとめて生チョコレートと思い浮かべますが、公正取引委員会が定義した条件があります。
1. チョコレート生地が全重量の60%以上
2. 生クリームが全重量の10%以上
3. 水分(生クリームに含有されるものも含む)が全重量の10%以上
また、これらの条件を満たしつつ、次のチョコレートにおいても生チョコレートとして販売できるとされています。
・ココアパウダーや抹茶などの粉末をかけたもの、あるいは、チョコレート生地で作られた殻の内部に、上記の条件2項を満たすチョコレートが含まれるもの
・チョコレートが全重量の60%以上で、かつ、チョコレート生地が全重量の40%以上

生チョコレートとガナッシュの違い

生チョコレートとよく混同されがちなのがガナッシュです。しかし、特にこれと言った違いはなく、むしろ本来は同じものと考える方も多いようです。ガナッシュをそのまま食べられるようにしたのが生チョコレートであり、生チョコレートはガナッシュの1種、という認識もあるようです。

簡単にガナッシュとは、溶かしたチョコレートと生クリームを混ぜ合わせた加工途中のものを指します。ガナッシュはチョコレート菓子を作る際に用いられる「材料」の名称で、生チョコレートは「食べ物」の名称と認識しても良いでしょう。

生チョコレートの歴史

生チョコレートの歴史
生チョコレートは現在の人気に至るまで、どんな歴史を経てきたのでしょうか。いつ、どこで、どのように生まれたのか、原点や発祥地をご紹介します。

生チョコレートの原点

生チョコレートの原点は1930年代のスイスにあると言われています。スイス南西部に位置するジュネーブのチョコレート店が開発した、「パヴェ・ド・ジュネーブ」と呼ばれるチョコレート菓子が生チョコレートの原点です。

当時から、なめらかな口どけと舌触りが人々を魅了しました。「ジュネーブの石畳」と日本語訳される通り、小さなキューブ型に切り取られ、箱の中で整然と並ぶ姿は、「生チョコ」に受け継がれています。「パヴェ・ド・ジュネーブ」は現在もなお、ジュネーブの多くの菓子店や土産店で販売されています。

生チョコレートの発祥

生チョコレートの発祥は実は日本とされています。神奈川県内に本店を置く、洋菓子専門店にて、1988年に生まれました。ちなみに、その店の創業当時の人気商品は、パイ生地にたっぷりの生クリームと割ったパイ生地を重ねた「生パイ(現・ベイク)」というもの。

その生パイのように、生クリームを多く使用し、口どけのなめらかなチョコレートを開発できないか、試行錯誤を繰り返していました。そして、ついに誕生したのが生チョコレート。生パイと通ずる、目指していた口どけのなめらかさから、それは「生チョコ」と命名されました。日本をはじめ世界中に人気が広がり、以降、洋酒入りやフルーツ、お茶などフレーバーと掛け合わせたものなど、バラエティ豊かな生チョコレートが展開されています。

生チョコレートの賞味期限と適切な保存方法

生チョコレートは、賞味期限や保存方法に関する注意事項が、通常のチョコレートとは少々異なります。生チョコレートのおいしさを最大限に味わうために、知っておきたいポイントをご紹介します。

生チョコレートの賞味期限

生チョコレートの賞味期限は通常のチョコレートに比べて短いです。もちろん商品によって差はありますが、生チョコレート本来の味わいを楽しむのであれば、2、3日中にお召し上がりいただくことをおすすめしています。「水分を多く含む」「生クリームを含む」という2点が、賞味期限の短い主な理由です。

チョコレートの他にも、基本的に生クリームが使用されている食品は傷みやすいという特徴があります。生チョコレートも生クリームが含まれているので、賞味期限が短い食べ物です。できるだけ早いうちにお召し上がりください。

生チョコレートの保存方法

生チョコレートは常温での保存は避け、冷蔵庫での保管を徹底しましょう。他のチョコレートと違い、生チョコレートは特にデリケートな食べ物のため温度に敏感なだけでなく、非常に傷みやすい食べ物です。

通常のチョコレートと生チョコレートのレシピの違い

通常のチョコレート
通常のチョコレートは、カカオマスに砂糖やココアバター、粉乳等を混ぜ合わせ、固めたお菓子です。一方の生チョコレートは、チョコレートに生クリームや洋酒を練り込み、柔らかい口当たりを実現したお菓子です。クーベルチュール(製菓用チョコレート)があれば、ご自宅でも手作りの生チョコレートを楽しむことができます。マルコリーニこだわりのカカオを使った、生チョコレートの作り方をぜひ参考にしてみてください。

生チョコレートは独立したチョコレート菓子のひとつ

スイスを原点に、日本を発祥とする生チョコレート。意外にも公的な定義が存在し、今やチョコレートの1つのジャンルとして確立されています。柔らかな口当たりとなめらかな口どけが魅力ですが、賞味期限の短さや、繊細な保存方法など、注意点もいくつかあるため、よりおいしさを感じるためのポイントを押さえておきましょう。

また、ご紹介したように生チョコレートは、チョコレートが全体の60%を占めるため、チョコレートの品質が味を左右すると言っても過言ではありません。ピエール マルコリーニでは他のチョコレートと同様、厳選されたカカオが織りなす生チョコレートをご用意しております。プラリーヌとは違う、生チョコレートのなめらかな口どけとご一緒に、カカオの味わいをぜひご堪能ください。